業務におけるAIの活用は、企業のDX推進において重要なテーマとなっている。2025年10月のWindows 10のサポート終了を控え、中小企業の多くが次期PCの導入について検討している最中であるが、AI PCの採用こそ必須の投資と考えるべきだ。では、具体的にどんなスペックのPCが求められ、メリットを享受できるのだろうか。24年9月にインテルの最新CPU「Core Ultraプロセッサー シリーズ2」をいち早く搭載した製品をリリースしているサードウェーブに話を聞いた。

統括本部長 兼 上席執行役員
宮本琢也
DX推進には業務でのAI活用が不可欠のテーマに
「ChatGPTの公開以来、どのように業務にAIを取り入れて活用していくかが、企業のDX推進に不可欠で重要なテーマとなっている。生成AIに適したPCの導入で、生産性・創造性・セキュリティーが向上し、業務プロセスは劇的に変化する。そして、業務でAIを効率的に活用するためには、優れたAI処理性能を持つPCが欠かせない」と、法人事業統括本部の宮本琢也・統括本部長兼上席執行役員は力説する。
例えば、Windows 11の新機能でCopilot+PCで利用可能になるAI検索機能「Recall(リコール)」は、Windows PC上の全てのアクティビティを記録し、追跡することを可能にする。アクセスしたあらゆるファイル、設定、各種コンテンツの検索が容易になるため、知りたい時に知りたい情報に即座にアクセスできて、スムーズな業務再開を実現できる。また、生成AIツールの活用でメールや報告書を自動生成し、テキストの要約、データ入力の自動化などの日常業務の処理が迅速化するため、より高度な業務に時間を割くことができるようになる。
AIはもはや流行語ではなく、すでに何らかの自前のAIツールを職場に持ち込んで利用している人は日本でも年々増加している。この傾向を受けて、マイクロソフトはWindows 11、Copilot+PCへのリプレースを強く勧めている。
では、実際にどのようなスペックのPCが求められるのだろうか。
サードウェーブが2024年9月に発表した「Core Ultraプロセッサー シリーズ2」搭載の法人向けノートPCは、16型が1モデル、14型が2モデル。いずれも、マイクロソフトのCopilot+PCの要件を満たす40TOPS以上のNPU(Neural Processing Unit)性能を達成しており、AI処理を強力にサポートする。
また、最新のNPUを搭載しながら、14インチモデルは約950gという軽量設計を実現。バッテリーは動画再生で最大約7時間使用可能で、米国防総省が制定したMIL(United States Military Standard)規格準拠の堅牢性も備えており、持ち運びや外出先での使用にも安心して使用できることも大きな魅力だろう。
使い勝手にもさまざまな配慮がされている。最大180度開閉&画面反転ができることが特徴の一つ。資料を使って相手と対面でコミュニケーションを取る際も、ヒンジ部分が最大180度開閉でき、画面反転と組み合わせることでよりスムーズなやり取りが可能になる。モニターのアスペクト比は16:10で、WUXGA(1920×1200)液晶を採用しているため、Webサイト閲覧や文書作成も快適だ。
今後、Copilot+PCの機能である「Windows Studio Effects」を用いてWeb会議をする際も、デュアルマイク付 FHD WEBカメラと非光沢ワイド液晶によって快適な会議が実現できる。
中小企業が持つ技術やノウハウの活用手段として
ローカルでの個別生成AIに注目
「ChatGPTに代表されるように、これまで多くの生成AIはクラウドを前提としたものが中心だったが、中小企業にとっては、独自の技術やノウハウは最大の財産である。全てをクラウドに上げるのはセキュリティー上、リスクが大きいというデータを持っている企業は多く、そのため、一部のデータはローカルに残さざるを得ない。そこに向けて当社は、高性能PC、ワークステーションを提供していく」と宮本氏はアピールする。
インターネット接続を望まない研究機関や工場など、AIでデータを活用したいというニーズにもローカルAIなら対応できる。
サードウェーブでは、開発用途などに向けては高度なグラフィックス処理に対応するべく、最新の「NVIDIA® GeForce™ RTX50シリーズ」から「NVIDIA® RTX Pro」シリーズ搭載PCまで、さまざまな高性能モデルを用意している。
NVIDIAのグラフィックボードは一部で品薄が問題になっているケースもあるが、サードウェーブでは、「GeForce RTX 50シリーズ」の調達も確実に実施しており、いち早く製品化してきた。41年間に渡り高性能PCを得意としてきたノウハウを生かし、企業のDX推進に向け、特に新しいことにチャレンジしたいというニーズにしっかりお応えしていく方針だ。
サードウェーブでは、AIを顧客のニーズに合わせてカスタマイズし、環境を構築するところまでをサポートしている。宮本氏は「中小企業が持つ技術やノウハウは、汎用的なものではなく、秘匿性の高い独自のものなのでカスタマイズが必要になる。ローカルの個別生成AIが注目されている理由もそのためだ」と指摘したうえで、「当社自身でも独自の大規模言語モデル(LLM)を作成している。ChatGPTをはじめとするAIの活用とともにローカルLLMを活用していくハイブリット型が今後は必要だと考えている。当社では、ハードでもソフトでもローカルAI環境の構築をサポートできる。AI機能を生かして業務効率化に取り組みたいと考えるのであれば、当社の法人向け販売サイト『ドスパラプラス』の購入専用窓口をご活用いただきたい」と話す。
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