Windows 10のサポート終了が2025年10月に迫ってきたが、中小企業の対応が本格化するのはむしろこれからと言われている。では、PCのリプレースにあたってどのような視点で製品選びをすれば良いのだろうか。話題のAI PCは本当に必要なのか。そしてスペックだけでは判断できない大切なポイントとは。法人向けPC「THIRDWAVE」やゲーミングPC「GALLERIA(ガレリア)」を展開するサードウェーブより、法人事業統括本部の宮本琢也・統括本部長兼上席執行役員に勘所を聞いた。

統括本部長 兼 上席執行役員
宮本琢也
中小企業のWindows 10 EOS対応がいよいよ本格化
今後を見据えたPCの選択が重要に
—— Windows 10のサポート終了が迫っています。PCベンダーの立場から、中小企業の対応状況をどのように分析し、今後、どのような販売体制で臨まれますか。
宮本 過去のWindows XP、7の際もそうでしたが、中小企業の皆様は前もって準備がなかなかできず、ぎりぎりになってしまいがちですので、リプレース需要の本格化もこれからになってくると思われます。弊社はMicrosoft officeを主に利用される一般事務用のPCから、開発・設計など高性能なPCを必要とする部門向けまで、幅広くラインアップしています。こちらの製品を直接メーカーにご連絡いただくケースもありますが地場のローカルキングであるご販売店様のご協力をいただきながら幅広く製品をご提供してまいります。とくに弊社の特徴としては、ご注文から最短2日でお届けできる生産能力は、お客様へのお手伝いができる大きなメリットとなると思っています。
—— 今後の業務の在り方、DXに向けた変革を見据えて、どのようなPCを選択するべきでしょうか。具体的に必要なスペックについて教えてください。
宮本 コロナ禍前はとにかくコスト重視でした。しかし、コロナ禍でWeb会議が当たり前になると、カメラが付属していない、音声が聞き取れないなど、機能面でお困りになったご経験をされた企業様も少なくないと思います。昨今ではWeb会議が主流となり、一般向けPCでもメモリは16GB以上が標準になりつつあります。
メモリ不足となると、web会議はもちろん、その他の業務にも支障がでる原因となるのでこれからのPC選択では、CPUとメモリの選択は注視すべくポイントだと思います。
さらに開発・設計などの用途では、大量のデータを扱えるPCが求められています。例えば、CAD分野でも建物などの構造物全体に関わるさまざまなオブジェクトの詳細データを保持・共有できる「BIM/CIM(Building/Construction Information Modeling Management)」をスムーズに稼働させるための高性能PCが不可欠となります。そこでNVIDIAのGPUを搭載する高性能PCが必要となってきます。
—— 中小企業においても、AI PCという選択は重要でしょうか。
宮本 AI PC 「Copilot+ PC」の登場で今後AIの利用が当たり前になる中で、お客様には4年前と同じ仕様で対応できますかという話をしています。今回のリプレース商戦を機に、今後AIの活用を視野に入れてNPU(Neural Processing Unit)搭載のAI PCの選択は重要なポイントになると思います。
DX推進にAIは必要不可欠という視点を持って先行投資を行うべきです。サービスの進化は常に人の想像を上回ってきました。AI活用はまだ早いという認識もありますが日常業務でもメリットは決して少なくありません。Copilot+PC とOffice365の機能を使えば、ファイル検索のスピードやパワーポイントの画像生成、海外とのweb会議での翻訳機能など幅広く活用もできます。
「このような観点からも投資をするべきではないでしょうか」という話をすると、まずは導入してみようというお客様が増えました。現時点では、AI PC導入に関心が高いのは製造業のお客様ですが、民間企業や地方自治体でも春先からテスト導入をしていただき、効果を実感していただいた上で、8~9月に全社導入をしていただくというご提案を多く行っています。ハイエンドPCからAI PCなど、豊富な製品ラインアップは当社の強みの一つです。
カタログスペックだけでは判断できない
モノづくりに対する姿勢が重要なポイント
—— PCを選ぶ上で、スペック以外ではどのような視点で製品を選択するべきでしょうか。
宮本 メーカーのモノづくりに対する姿勢が重要だと思います。当社は41年間にわたって、国内PCメーカーとして「国産」にこだわり、歩んできました。元々は、海外からパーツを取り寄せてお客様のニーズに合わせたPCを製作していました。そのノウハウからゲーミングPCへと進出し、GALLERIAは約20年の実績を持っています。その歴史の中で、ゲーム会社の開発者の方々に多数の高性能PCを提供し、新しいCPUやGPUの発表に合わせて、徹底した検証を長年実施してきました。
その知見とノウハウは他社にはない強みとなっています。弊社は「パフォーマンスをいかに出せるか」に加えて品質を担保することにこだわって製造をしてきました。それは法人向けPCの製造にも存分に生かされており、お客様の新しいことへのチャレンジや業務改革に寄り添ってきたという自負があります。
この製品を製造しているのは神奈川県綾瀬市にある自社工場です。パソコンの企画・開発から製造、サポートまで、すべてをワンルーフで対応しています。24時間365日電話受付可能な法人様専用サポート窓口「ドスパラプラスライン」には、ご購入いただいた製品のご質問、操作方法、修理のご相談など、ご購入後のご相談など、お気軽にご連絡ください。用途に応じたカスタマイズに柔軟に対応でき、最短翌日出荷の短納期でお届けができますので、調達に苦労された際には、ぜひ当社にご相談いただければと思います。
外部リンク
サードウェーブ

無料会員のメリット
- Merit 1 -
企業向けIT活用事例情報のPDFデータをダウンロードし放題!
- Merit 2 -
本サイト「中小企業×DX」をはじめ、BCNのWEBメディア(「週刊BCN+」「BCN+R」など)の会員限定記事が読み放題!
- Merit 3 -
メールマガジンを毎日配信(土日祝を除く)※設定で変更可能
- Merit 4 -
イベント・セミナー情報の告知が可能!自社イベント・セミナーを無料でPRできる
- Merit 5 -
企業向けIT製品の活用事例の掲載が可能!自社製品の活用事例を無料でPRできる
無料会員登録で自社製品の事例をPR!
企業向けIT製品の活用(導入)事例情報を無料で登録可能!
新規で会員登録される方は会員登録ページ、(すでに会員の方は、会員情報変更ページ)より、会員登録フォーム内の「ITベンダー登録」欄で「申請する」にチェックを入れてください。
未会員の方はこちら
