デジタル変革(DX)を学ぶ

2025.04.03 07:00

連載◎生成AI(ChatGPT)カスタマイズ入門/第2回
カスタマイズ機能「マイGPT」の使い方と2つのアプローチ

 本稿は、連載企画である「生成AI(ChatGPT)カスタマイズ入門」の第2回です。前回、生成AI(ChatGPT)には、ユーザーでも比較的簡単にカスタマイズすることが可能な「GPTs(ジーピーティーズ)」と呼ばれる機能があり、これを用いてオリジナルの生成AIを開発できることや、精度の高い成果物を短時間で作れることを紹介しました。

 今回は、GPTsへのアクセスや操作方法、留意点などの基礎知識を解説すると共に、実際にGPTsでカスタマイズしたオリジナルの生成AIを例に、どのような効果が得られるかを具体的に解説していきましょう。

 なお、前回も少し言及した通り、ChatGPTのカスタマイズ機能はGPTsと呼ばれてきましたが、ChatGPTの開発元であるOpenAIは現時点で公式にはGPTsとの名称を使用していません。しかし、一般的にはGPTsが定着しているのが現状です。

 このため、本稿では操作説明の際には正式名称である「マイGPT」を用いることとし、それ以外では従来通りGPTsを使うこととします。

「マイGPT」へのアクセス方法

 では早速、GPTsでカスタマイズを行うための「マイGPT」へのアクセス方法から解説します(*1)。まず、ChatGPTの対話画面で右上に表示されるユーザーアイコンを右クリックします。プルダウンメニューが表示されるので、「マイGPT」をクリックしましょう。
(*1)マイGPTの利用には、ChatGPTの有料プランの契約が必要となる

 プルダウンメニューには、「ChatGPTをカスタマイズする」という項目も見受けられます。これは、利用者に適切な回答を返せるようにユーザーのパーソナリティをChatGPTへ教えるための機能であり、今回のテーマであるオリジナル生成AIを開発する機能とは関係ありません。
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画面右上のユーザーアイコンをクリックするとプルダウンメニューが表示されるので、「マイGPT」を選択

 マイGPTの画面に入ると、過去に作成したGPTがある場合、その一覧が表示されます。オリジナル生成AIを利用する際は、表示された一覧から使いたいものを選ぶことで、そのGPTとの対話画面にアクセスできます。

 新しいGPTを作成する場合は、マイGPT画面の一番上にある「GPTを作成する」をクリック。GPT作成画面へと遷移できます。

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マイGPTに表示された最上段の「GPTを作成する」をクリックすると、GPTの作成画面に遷移。すでにカスタマイズしたGPTがある場合、その一覧も表示される

 GPTsにおけるカスタマイズの方法には、2つのアプローチがあります。具体的には、「作成(Create)」と「構成(Configure)」です。マイGPTでは、それぞれ「作成する」と「構成」という2つのメニューとして作成画面の左側上部に表示され、いずれかを選ぶことになります。

 アプローチとしては、「作成」はChatGPTとの対話を通じてGPTを作成していく方法で、「構成」はまとまったプロンプトによりGPTを作るというものです。それぞれの流れについては、本連載の第3回(作成)と第4回(構成)において解説します。

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「構成」による作成画面。左側にはプロンプトなどの入力欄が、右側には作成したGPTのプレビュー画面が表示される

 また、マイGPT画面の右側には作成中のGPTのプレビュー画面が表示されます。現状のプロンプトではどのような対話ができるのかなど、挙動を確認しながらカスタマイズを行えます。

カスタマイズGPTの具体的な効果は

 では、すでに作成されたカスタマイズGPTを例に、どれほどの利便性があるかを見てみましょう。使用するのは、筆者が過去に作った文章推敲に特化したGPTです。

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筆者が作成した文章推敲用GPT「あなたの文章、綺麗にします。」のトップ画面

 GPTの名称は「あなたの文章、綺麗にします。」。これは、書いた文章を推敲するためにカスタマイズしたGPTです。

 通常の生成AIで文章を推敲する場合、「以下の文章を推敲してください」などとプロンプトを打ち込まなければなりません。推敲してほしいポイントを指示するとなれば、そのプロンプトは長いものとなり手間もかかることとなるでしょう。

 これに対して、GPT「あなたの文章、綺麗にします。」では、テキストを与えるだけでプロンプトは不要。改善点についても「どこをどう直せばよいのか」を箇条書きにして具体的に指摘してくれます。

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本連載第1回の初稿データを文章推敲用GPTに与えた結果、得られたフィードバックの一部。具体的な改善案が得られた

 こうした成果がプロンプトなしで得られるのは、「ユーザーからテキストデータを与えるのでそれを推敲してほしい」「改善点を箇条書きにして指摘してほしい」といった要求を事前に伝えているからです。

 また、「誤字脱字」「読みにくい箇所」「冗長な表現」などを重点的にチェックするようにも指示しているため、その点に特化したアドバイスも得られます。

 さらに、このGPTはWeb上にアップロードされた記事や、Wordなどで書かれた文章の推敲にも対応しています。Web上の記事であればURLを、WordファイルであればそのデータをGPTに与えるだけで改善点を指摘してくれます。その場合も、プロンプトは不要です。

 実際に筆者は、このGPTを原稿の推敲に活用しています。推敲したいテキストをチャットボックスにコピー&ペーストするだけで使えるので、手間がかからないうえ、書き手にとって有益なアドバイスが得られます。文章作成を主業務とする筆者は、これをとても重宝しています。

 なお、このGPTは特定のジャンルの文章推敲に特化させたものではありません。ですが、生成AIに特定のサイトの記事や特徴を学習させれば、そのサイト向けに特化した文章推敲用GPTを作成することもできます。

 次回以降、具体的にGPTをカスタマイズしてオリジナルGPTを作るプロセスを解説していきましょう。

 
ここがポイント!
●ChatGPTでのカスタマイズは「マイGPT」から行う。
●オリジナルGPTを作る方法には「作成(Create)」と「構成(Configure)」があり、マイGPTでは「作成する」と「構成」というメニューに相当する。
●「作成する」は、生成AIとの対話を通じてGPTを構築していく。
●「構成」では、まとまったプロンプトを与えることでGPTを作成する。
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